生涯現役でリアルなジャズを聴きたい、情熱的ジャズファンへ。
「ジャズを鳴らしたら世界一の小型スピーカー」「10年続くロングセラーモデル」を開発目標にUMU-191Mシリーズは設計されました。
戦前の新潟にジャズ文化を広めた本格オーディオショップの先駆者※「三村時計店」一族の末裔・三村哲弘(新潟文化史研究家、UMU-191Mコンセプトデザイナー)と、ハセヒロオーディオ代表の長谷川安衛によって共同開発された製品がUMU-191Mシリーズです。
三村哲弘による企画・基本設計(ユニット指定、新規設計構造指定)と、長谷川安衛による製造(ハセヒロ特許構造のCADデザイン・最終音質チューニング)のコラボレーションにより誕生。
初代モデルは2011年から構想され2014年発売開始。最新型のMark3は2021年に発売されて今に至ります。
いずれも至近距離で聴くジャズライブの迫力・熱気・リアリティを小型スピーカーで再現します。
UMU-191Mシリーズは、ジャズプレーヤー、ジャズ&オーディオ評論家、オーディオ誌編集長などプロ達から「今まで聴いたこともない、鳥肌が立つほどリアルな音」と絶讃され、比較試聴会での最高評価を得て名機に認定された、まさしくジャズを聴くための小型スピーカーです。
月刊ステレオ2023年9月号の総力特集「スピーカー超一斉試聴 ジャズ編」にて、プロジャズミュージシャンと評論家による8機種比較試聴で、UMU-191M Mark3は最高評価を獲得しました。
最安値の小型スピーカーでありながら、100万円級大型スピーカー等との比較結果、ジャズ向けスピーカーの「筆頭」に認定。
これにて開発目標は達成したと言えるでしょう。
高さ約60cmクラス、幅・奥行き約30cmクラスの小型スピーカーなので置き場所を選べますが、実はスピーカー内部に長く滑らかに拡がるハセヒロオーディオ特許取得構造の新型エクスポネンシャル・バックロードホーンが複雑に折りたたまれており、
今までに無いキレ良く生々しいジャズの音を再生します。
「終活を考える事なく、生涯、本気でジャズとオーディオに向き合える人生」を前提に設計した小型スピーカーです。
UMU-191M Mark3の製造工程動画はYouTubeにて公開されており、2025年3月現在で全世界450万回再生を記録しております。ぜひご覧下さい。
スピーカーユニットについて
マイルス・デイビスを輩出したジャズの本場・米国セントルイスにあるブランド、オーディオニルバーナが誇る高性能20cmフルレンジユニットSUPER8を搭載。
大口径フルレンジユニットにありがちな高域再現の不足が無いものの、高感度でクリアな性質なだけに一般的なバスレフ方式では持ち前のリアルさが殺されてしまう問題点がありました。 更に高性能ユニットにありがちな音域と音質のバランス調整問題も大変難しく、その為、長年人気が無いユニットでしたが、数社のオーディオ製品開発にも関わっていた三村哲弘がオーディオニルバーナの潜在能力に惚れ込み「このユニットの性能をフルに発揮させる為には新規設計が必要、ハセヒロ特許構造を最大限に活かし『ジャズを鳴らしたら世界一の小型スピーカー』を作りましょう」と長谷川安衛に提案、共同作業で開発しました。
ハセヒロ特許構造について
大多数のスピーカーで採用されているバスレフ方式から出る低音は、ダクト部分で発生するホルムヘルツ共鳴の音であり、楽器の音色そのものの音ではありません。しかもレスポンスが鈍いために音の輪郭がモヤついてしまう問題点があります。
低域になると量感重視で、音色すら曖昧になるのはそのせいです。
かといって旧来のバックロードホーン方式の低音では音道が直角に曲がる疑似ホーンのため、内部に異音となる定在波が発生してしまい、本来の音まで濁らせてしまいます。
これらの問題点を解決する為にハセヒロオーディオが特許取得した独自のエクスポネンシャル・バックロードホーン方式を発表。 その際、故・江川三郎先生から「貴方は凄いことをやったんですよ。貴方が初めて本物のバックロードホーンスピーカーをつくったんですよ!」との賛辞の御言葉を頂きました。
結果、全域に渡ってにじみの無い、非常にクリアでキレの良い、生々しい再現性を実現しています。
UMU-191M開発時、音を奏でた瞬間、開発者ふたりの腕には「鳥肌」が立ちましたが、それは2022年に月刊ステレオ誌の吉野編集長が試聴された際も同様に「鳥肌が立った」そうです。
UMU-191M MARK3の圧倒的なリアルサウンドをぜひご体験ください。
ジャズ・オーディオ・ファンズ・オンリーという愛称は、ジャズ&オーディオ界の大家・寺島靖国様がUMU-191M を聴いて「彼らの小型スピーカーが面白い。他のスピーカーからは聴いたこともない非常にシャープな音。全然ボコつかない。ボーカル絶品の生々しさ。ハイハットの音までハッキリ聴こえる。これぞジャズを聴くためのスピーカーだと断言できる」と高く評価され、ご購入のうえに自宅でご使用して下さり、更に自ら主宰されている寺島レコードの人気シリーズ「for Jazz audio fan's only」にちなんで御命名まで戴きました。
この経緯の詳細は、寺島靖国様の著書「寺島靖国 テラシマ円盤堂」の中で取り上げられています。
「ジャズに向けた極めて個性的なスピーカー ジャズ・ファンズ・オンリーと呼ぶバックロード・スピーカー P.42 月刊ステレオ2015年2月号」
「ボーカル用のテスト盤はエリン・ボーエム ボーカル絶品のスピーカーがわが家にやってきた P.45 月刊ステレオ2015年5月号」
「CDでこそのブレーキーのシズル・シンバル
アート・ブレイキーのシンバルをSACDの復刻版で聴くと P.55 月刊ステレオ2015年」
と複数回に渡って登場しておりますので、ぜひご覧ください。
月刊ステレオ誌2022年8月号「バックロードホーンスピーカーの世界」にて、吉野俊介編集長によるハセヒロオーディオ訪問とプレミアムシリーズの試聴レビューが掲載されました。
UMU-191M Mark3初の専門誌レビューでした。
「これには心底驚いた。バンド全体の演奏に入り込んでしまったかと思うような魔性の音だ」
「鳥肌が立つほどリアル」
「これは欲しい、心からそう思った」
ステレオ誌上では、吉野編集長ならではの様々な表現方法で本機の魅力と音質を高くご評価いただきました。
ジャズを聴く為にスピーカーをご検討されている方、ぜひ一度、鳥肌が立つほどのリアルな音をご体験ください。
三村時計店は大正時代、新潟市の古町通十番町で創業しました。
大正13年、西堀通に「営所通三村時計店」を開店。三村兄弟による2店舗経営体制に移行します。
昭和3年頃から営所通三村時計店は三村ハーモニカ研究会やイーグルリードバンド等の市民バンドを組織しコンサートを開催。
他にも次々と誕生する音楽バンドを支援して新潟バンドブームの火付け役になります。当時の地元新聞に功績が讃えられています。
昭和7年、モダンボーイの憧れであったTOMBO国産アコーディオンもいち早く取り扱い開始し、ミュージシャン育成にも努めました。
また大正15年、古町十番町店は古町通五番町に移転オープンします。
時計・貴金属だけでなく当時の高級品であるオーディオ機器やレコード、楽器等も積極的に取り扱いすることで新潟に最先端のモダン文化をもたらしました。
昭和3年1月、古町五番町三村時計店は新潟市で最初の日本ビクター特約販売店になります。 昭和3年10月、三村時計店は、新潟で初めて「米国Columbia社の世界最高級電気蓄音機コルスターによるレコードコンサート」を開催。 世界一のスピーカーを使って、本物と遜色ないジャズを聴衆に披露しました。 世界一のコルスターは100年後、幻の名機となり、蓄音器博物館にも現存していません。
昭和7年(1932)、手狭になった古町五番町三村時計店は同町内の向かい側に移転、新潟ジャズバンド発祥の「ダンスホール孔雀」と共に同時新築開始。先に完成した三村時計店はオーディオ試聴室を備えた新店舗から最先端ジャズを発信。
一ヶ月完成が遅れたダンスホール孔雀も「新潟孔雀ジャズバンド」によるデューク・エリントン等の最新ジャズナンバーを生演奏し、ラジオで放送。
並び立つ三村時計店とダンスホール孔雀は新潟名所の絵葉書になりました。
文豪・坂口安吾もダンスホール孔雀を舞台モデルにした長編小説「吹雪物語」を発表しています。
昭和39年、新潟地震発生に心を痛め、コンサート収益を寄付したジャズの巨匠デューク・エリントンは新潟市初の「国際親善名誉市民」になります。
復興した新潟市は数年間、日本のジャズシーンの中心地になり、全国からジャズミャージシャンが集まり昼も夜もジャズが演奏されました。
エリントン没後はメモリアルイベントとして新潟ジャズストリートが企画され、年2回開催されています。
新潟にとってエリントンは戦前から親しまれたジャズミュージシャンであり、新潟ジャズの象徴でもありました。
新潟「古町」地域はジャズ文化発信100年になります。 三村時計店とダンスホール孔雀はもうありませんが、古町通五番町の裏通りにはジャズライブバーの老舗「ジャズフラッシュ」があり、現在も熱いジャズライブが奏でられています。
<新潟文化史研究家 三村哲弘>
UMU-191Mシリーズから新潟ジャズの歴史と熱気を感じて頂ければ幸いです。